アメリカシロヒトリの飼育記録
平成22年6月6日
平成22年9月16日
開帳22mm~36mm、 白色の蛾、街路樹、庭木、果樹などの大害虫として悪名高い。北米原産の蛾で、日本には1945年ごろ(第二次世界大戦後)米軍の荷物などに混じって侵入した移入種で、大発生、たくましい繁殖力でたちまち分布を広げた。東京を中心とする関東地方および大阪近辺で大発生が見られる。
蛹で越冬して4月下旬ないし6月に第1回の成虫が羽化、この個体は黒点が多い。卵は樹木の葉裏に卵塊として300~800個が産み付けられる。それから孵化した幼虫は糸を吐いて葉を綴りそこに群集して葉を食う。4令以後になると個別に行動し、糸をひいて下垂し、他の木に移動する。
幼虫の背面は黒色で、白い長毛が密に生じる。蛹化は食草の葉上などで、灰白色の繭を綴って行われる。第2回目の成虫は8月~9月に出現、翅は白色で黒点は見られない。
食草、 バラ科(サクラ、バラ、リンゴ)、ブナ科(コナラ)、マメ科(ダイズ)、
カキノキ科(カキ)、ミズキ科(ミズキ)、カエデ科(トウカエデ)、
クワ科(クワ)、シソ科(シソ)など100種以上の樹木の葉。
成虫、 年2回の発生 4月~6月、 8月~9月
分布、 北海道、本州、四国、九州、韓国、北米、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ
飼育記録
平成22年度
NO. 1 蛹化(飼育ケース底面から撮影)、蛹化後13日経過 羽化 交尾
NO. 2 産卵 約700個 交尾後6日経過、産卵後7日経過 変色
NO. 3 孵化 産卵後8日経過、孵化後3日経過の幼虫
NO. 4 孵化後5日経過の幼虫、孵化後11日経過の幼虫
NO. 5 孵化後23日の幼虫、検体6匹の体長、体重測定
NO. 6 孵化後23日の幼虫、脱皮後の幼虫
NO. 7 孵化後43日経過 まゆ 作成、孵化後46日後 蛹化
NO. 8 成虫 羽化(春生)♂、♀ 2010.05.16
NO. 9 成虫 羽化(夏生)♂、♀ 2010.09.01
NO.10 天敵セグロアシナガバチ幼虫捕食、肉団子にして運ぶ
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前年の10月初旬に蛹化、蛹で越冬、当年5月中旬に第一回目(春生)羽化、♂の前翅に黒点があり、七月中旬に第二回目(夏生)羽化、♂に黒点はなく純白、産卵から羽化までばらつきがあるようだが、約67日で羽化を確認した。
記録写真(カメラ オリンパス VH-510)
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NO.1 蛹化(まゆ) 2010.06.29
飼育ケース底面から撮影 |
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羽化後交尾 2010.07.11
蛹化(まゆ)後13日経過 左♂ 右♀ |