蝶の魅力と自然保護
最近、自然環境の保護が、ずいぶん一般の関心を呼ぶようになった。
掛け声ばかりで実行するとなると非常に難しいところがある。
依然として環境破壊が続いている。人間の一方的な利益のために、生き物たちが犠牲になっているのが現状だ。少しの雑木林でもあれば、森林性の蝶や昆虫が生きられるのに、きれいに手入れをされ、きめられた草花や植樹で整備された公園では生き物は生きられない。
なぜなら蝶や虫たちの多くは、雑食性のものもいるが、ほとんどが限られた食物しか摂食しないのでその植物がなければ生きられないのである。それに高度経済成長が続いて、いつの間にか自然が失われてしまった。
減少している貴重な生き物を指定して保護することは、もちろん大切なことであるが、固体を指定保護するよりも、まずその摂食する植物環境を整えることが先決だ。人間が生活向上を望むのは、あたりまえだから開発は止ない。自然の仕組みをよく考慮して、その場所が開発可能か否かを決定すべきである。自然の仕組みを理解しないでやたらと開発をしたら災害にもつながってしまう。
そこでこれからどのようにしたらよいか実行することは、虫くい状態に残されたところ、里山の植物を大切にすること、都市部公園でも生き物が共存できるように整備してもらいたいものである。各家庭の庭にも草花をおくことも大切だが、昔からこの辺の土地にあった山野草、蝶や虫たちの摂食する食樹、たとえば みかん、きんかん、ゆず、サンショウなど蝶になってから吸汁に訪れる草花、アザミ、つるがのびて邪魔になるがヤブカラシ はぎ、ヒャクニチソウ、ぼたんクサギ、などいろいろなものを庭の配置を考慮して植えておくことが、身近にできる環境保全につながるものと思う。
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小倉の森 |
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小倉の森 |
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樹液を出すクヌギ |
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森の掃除屋 オオヒラタオサムシ |