千葉市・四街道市に生息の蝶、以前との比較
千葉市では1967年(昭和42年)56種(千葉県昆虫同好会調べ)このほか図鑑によると2種、(ウラゴマダラシジミ、テングチョウは以前からいた様で42年当時たまたま採集できなかったものではないかと思われ、この2種を追加すると58種で、2004年(平成16年)以降、2007年までの4年間の採集で、39種、自分一人の採集なので確かな数字ではない結果だが、うち3種は新規採集したもので、この3種は、温暖化の影響と言い切れる現象で、関西以西に生活圏を持つ蝶であることがわかった。種名、クロコノマチョウ、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモンの3種で、食草が多くある関係で当地にて繁殖し、定着したものと思う。クロコノマチョウはイネ科のススキ、いね、たけ、ささ、など、ナガサキアゲハはみかん科のウンシュウミカン、キンカン、ユズ、サンショウ、カラタチなど、ツマグロヒョウモンはスミレ科のスミレ、ノジスミレ、パンジー、タチツボスミレなど多くのスミレ類など。採集結果の比較では、結局22種が40年の過去に森林や原野が開発された結果、限られた植物などを摂食する蝶が減少したのである。
生きているものすべてが持ちつ持たれつの関係にある。
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テングチョウ テングチョウ科 |
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ウラゴマダラシジミ シジミチョウ科 |
群馬昆虫の森、先生の話しで、“シジュウカラ”という野鳥の子育てを例にとると 5羽の雛が巣立つまでの約20日間、親鳥2羽が蛾の幼虫を約3500匹運んだことが確認されたそうだ。1羽あたり約700匹の幼虫を食したことになる。この時期は6月で蛾も産卵して幼虫が多く発生する時期と重なっている。鳥がそれら幼虫を食さなければそれこそ木の葉は食べつくされ、そこら一面、蛾でその被害は計り知れない。自然界ではそれぞれがみんな食うか食われるかの生存競争で均衡が保たれているのだ。
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クロコノマチョウ ジャノメチョウ科 |
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ツマグロヒョウモン タテハチョウ科 |
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ナガサキアゲハ アゲハチョウ科 |
昆虫に感謝すべきと 思うのは自分一人の考えか、自然の仕組みを考えれば、感謝する気持ちになるに相違ない。
昆虫から教えてもらうことは少なくない。
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