国蝶オオムラサキの越冬幼虫の調査(2)
亀崎地内の林の探索、成虫の吸汁するクヌギはかなりの数があった。エノキはその林内には見当たらなかったが、外郭の道路に面したところには数本のエノキの大木があるから生息は可能と思われた。四街道市千代田3丁目地内のエノキの大木3本、根元の枯葉裏に静止のゴマダラチョウの越冬幼虫を5匹発見、その場に保存、来年の初夏には元気でたくさんの卵を産んでくれ!と声をかけた。結果は定かではない。11月の越冬幼虫の数を調査するしか方法がない。オオムラサキの幼虫は背中に4個の三角の突起物をもつが、ゴマダラチョウは3個の突起物を持っているからオオムラサキとは区別が簡単明瞭だ。佐倉市あぜ畔た田地内、同おぶかい生谷地内のエノキでもゴマダラチョウの幼虫しか発見できなかった。
平成16年1月30日千葉市営平和公園内のエノキでとうとうオオムラサキの越冬幼虫を21匹、2月15日に13匹、公園東隣接地で1匹、それぞれ発見、やはり千葉市内にもオオムラサキは生息していたのだ。発見した時の歓びは何ともいえない快感が体の中を走った。幼虫に乾杯だ!
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越冬中のオオムラサキ |
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越冬中のゴマダラチョウ |
11月中旬のころ、食樹のエノキから越冬のため根元の落ち葉へと降りる。自分の気に入った落ち葉の裏で糸を張って冬眠にはいるのである。
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